
こんにちは!しらさぎふれあい助産院です。
しらさぎふれあい助産院では、ご依頼を頂ければ年長さん~高校生くらいの地域の子どもたちへ「いのちのお話」をさせていただきます。 このブログでは、皆さんの体や心、そして「命」についてのいろんなお話をしていきたいと思っています。
前回のブログでは、赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲むひみつについてお話ししました。 赤ちゃんがお母さんの腕の中でゴクゴクとミルクを飲んでいるとき、赤ちゃんがパッチリと目を開けていることがあります。
あの時、赤ちゃんの目には一体どんな景色が映っているのでしょうか? 今回は、助産師(じょさんし)が「赤ちゃんの視力(しりょく)のひみつ」についてお話しします!
目次
- ○ 生まれたばかりは、ぼんやり・白黒の世界
- ○ 魔法の距離「30センチ」のひみつ
- ○ 「一番大切な人」だけを見るための力
- ○ 見つめ合うことで「心の栄養」が作られる
- ○ あなたも、優しいまなざしの中で大きくなった
- ○ 気になることがあったら聞いてね
生まれたばかりは、ぼんやり・白黒の世界
私たちが目を開けると、遠くの景色やカラフルな色がハッキリと見えますよね。
でも、生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ目を細かく動かしたり、ピントを合わせたりする力が育っていません。
視力(しりょく)でいうと、だいたい「0.01〜0.02」くらい。周りの景色は全体的にぼんやりとしか見えず、色も最初は「白と黒」や「グレー」の世界だと言われています。
魔法の距離「30センチ」のひみつ
「えっ、じゃあ赤ちゃんには何も見えていないの?」と思うかもしれません。
でも、安心してください。赤ちゃんが唯一、ピントを合わせて見ることができる距離があります。
それが「約30センチ」です。
実はこの30センチという距離、何かの長さにピッタリなんですが、なんだか分かりますか?
それは……お母さんに抱っこされて、おっぱいやミルクを飲むときの「お母さんの顔までの距離」です!
「一番大切な人」だけを見るための力
赤ちゃんは、遠くの景色や周りのいろいろなものを一度に見ることはできません。
でもその代わりに、自分にミルクをくれて、自分の命を守ってくれる「一番大切な人の顔」だけを、まっすぐに見つめるようにできているのです。
目が見えにくい分、お母さんの「匂い」や、おなかの中でずっと聞いていた「声」を頼りにして、大好きな人を一生懸命に探します。
これは、赤ちゃんがこの世界を生き抜くための、ものすごいパワー(本能)なんです。
見つめ合うことで「心の栄養」が作られる
おっぱいやミルクをあげるとき、お母さんと赤ちゃんはちょうど30センチの距離で、じっと見つめ合います。
この「見つめ合う」という時間が、赤ちゃんとお母さんにとって、とっても大切です。
目と目が合うことで、お互いの脳からオキシトシンという特別なホルモン(別名:愛情ホルモン)がたくさんあふれ出します。
このホルモンが出ると、「大好きだよ」「一緒にいると安心するね」という温かい気持ちになり、赤ちゃんの心にたっぷりと「心の栄養」が届くのです。
あなたも、優しいまなざしの中で大きくなった
今、あなたがいろんな景色を見たり、本を読んだりできているのは、体が大きく成長したからです。
でも、あなたが赤ちゃんで、まだ世界がぼんやりとしか見えていなかった頃。
あなたの瞳の「30センチ先」には、あなたを抱っこして、ミルクをあげて、優しく見つめ返してくれる家族の笑顔がありました。
あなたはそんな風に、たくさんの愛情と「優しいまなざし」に見守られながら大きくなったんです。
誰かと目を合わせてお話しするとき、ふと「自分はこうやって、大切に見つめられてきたんだな」と思い出してみてくださいね。
気になることがあったら聞いてね
しらさぎふれあい助産院では、皆さんの体や心、命についての「なぜ?」「どうして?」をいつでも応援しています。
不思議に思ったことや、聞いてみたいことがあったら、周りの大人や私たち助産師に気軽に声をかけてくださいね!







