
こんにちは!しらさぎふれあい助産院です。
しらさぎふれあい助産院では、ご依頼を頂ければ年長さん~高校生くらいの地域の子どもたちへ「いのちのお話」をさせていただきます。 このブログでは、皆さんの体や心、そして「命」についてのいろんなお話をしていきたいと思っています。
前回のブログでは、「赤ちゃんはなんで泣くの?」というお話をしました。
赤ちゃんが泣くのは、色々な気持ちを伝えるための「言葉」なんでしたね。 だから、赤ちゃんが泣いたからといって「とりあえず、すぐにおっぱいやミルクをあげよう!」とするのではなく、「なんで泣いているのかな?」と赤ちゃんの様子をよく見てあげるのがとっても大切です。
さて、そうやってお母さんのおっぱい(母乳)やミルクをゴクゴク飲んで大きくなる赤ちゃんですが、一体いつまで飲み続けて、いつから大人と同じようなご飯を食べるようになるのでしょうか?
今日は、助産師(じょさんし)が赤ちゃんのご飯のひみつについてお話しします!
目次
- ○ ご飯を「食べる練習」がはじまるよ
- ○ 日本と世界の違い!?「世界標準」はもっと長い!
- ○ 「体の栄養」から「心の栄養」へ
- ○ 夜のおっぱいは、お母さんを助けている!?
- ○ 正解は「赤ちゃんが決める」
- ○ あなたも、たくさんの愛情で大きくなった
- ○ 気になることがあったら聞いてね
ご飯を「食べる練習」がはじまるよ
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ歯が生えておらず、胃や腸(い・ちょう)も弱いので、お肉や野菜を食べることはできません。おっぱいやミルクといった「飲み物のご飯」から栄養をもらいます。
そして生後5ヶ月〜6ヶ月くらい(生まれてから半年ほど)になると、大人が食べている様子をじっと見つめたり、よだれがたくさん出るようになったりします。これが「ご飯を食べる準備ができたよ!」のサインです。
ここから、離乳食(りにゅうしょく)というものが始まります。 最初はドロドロの「おかゆ」をスプーン1杯だけ。そこから何ヶ月もかけて、少しずつ「食べる練習」をしていくのです。
日本と世界の違い!?「世界標準」はもっと長い!
では、「いつまでおっぱいやミルクを飲むの?」という今日のテーマの答えです。
日本では、離乳食をしっかり食べるようになる「1歳くらい」になると、「そろそろおっぱいをやめましょうね」という雰囲気になりがちです。
でも実は、世界中の健康について考えている組織(WHO)などの「世界標準(せかいのふつう)」では、「2歳やそれ以上まであげていいですよ」と言われているんです!
人間の歴史などから見ると、なんと「4歳くらいまで」がおっぱいの時期だという先生もいるくらいなんですよ。びっくりしますよね。
「体の栄養」から「心の栄養」へ
「ご飯が食べられるのに、なんでまだおっぱいを飲むの?」と思うかもしれません。
赤ちゃんが大きくなってくると、おっぱいは「体への栄養」という役割から、「心への栄養」という役割に変わっていきます。
例えば、お母さんがお仕事に行き始めて、赤ちゃんが日中保育園に預けられるようになるとします。
赤ちゃんは慣れない場所で頑張っています。 そんな時、朝お出かけする前や、夜お家に帰ってきた時に、少しの時間だけでもおっぱいを飲むと、赤ちゃんは「あぁ、お母さんの匂いだ。安心するなぁ」と心がホッとするのです。
夜のおっぱいは、お母さんを助けている!?
実は、夜におっぱいを飲むことには、もう一つすごいひみつがあります。
夜の10時から夜中の2時くらいの間は、お母さんの体の中で「おっぱいを作るホルモン」が一番たくさん出る時間帯です。
この時間に赤ちゃんがしっかりおっぱいを飲んでくれると、お母さんの体は「あ、おっぱいが空っぽになったから、また新しいのを作ろう!」と反応します。
つまり、赤ちゃんが飲むことで、お母さんのおっぱいの中を上手にお掃除して、いい状態に保ってくれているのです。 赤ちゃんとお母さんの体は、こうやってお互いを助け合っているんですね。
正解は「赤ちゃんが決める」
だから、無理に「1歳になったからやめなきゃ!」と焦る必要はありません。
助産院では、お母さんが無理なく続けられるなら、赤ちゃんが自分から「もうおっぱいやミルクは必要ないよ、ご飯だけで大丈夫だよ!」と決めて卒業するのを待つことをおすすめしています。
これを「卒乳(そつにゅう)」と呼びます。
「いつ生まれるか」を赤ちゃん自身が知っていたように、「いつ卒業するか」も、赤ちゃん自身がちゃんと分かっているのです。本当にすごいですよね!
あなたも、たくさんの愛情で大きくなった
あなたが今、当たり前のようにご飯をモグモグと食べられているのは、あなたが赤ちゃんの頃、周りの大人がドロドロのご飯を作り、汚れた顔を拭きながら、食べる練習にずっと付き合ってくれたからです。
そして、あなたが不安な時にギュッと抱きしめられたり、おっぱいやミルクで安心させてもらったりした「心の栄養」が、今のあなたの優しい心の土台になっています。
ご飯を食べる時、少しだけ「自分はこうやって、体も心も大切に育てられてきたんだな」と思い出してみてくださいね。
気になることがあったら聞いてね
しらさぎふれあい助産院では、皆さんの体や心、命についての「なぜ?」「どうして?」をいつでも応援しています。不思議に思ったことや、聞いてみたいことがあったら、周りの大人や私たち助産師に気軽に声をかけてくださいね!







