
こんにちは!しらさぎふれあい助産院です。しらさぎふれあい助産院では、ご依頼を頂ければ年長さん~高校生くらいの地域の子どもたちへ「いのちのお話」をさせていただきます。このブログでは、皆さんの体や心、そして「命」についてのいろんなお話をしていきたいと思っています。
前回のブログでは「赤ちゃんはどこからくるの?」というテーマで、命のはじまりについてお話ししました。受精卵(じゅせいらん)という小さな小さな点のような命が、お母さんのおなか(子宮/しきゅう)の中で10ヶ月かけて大きく育つんでしたね。
今回はその続き。いよいよ赤ちゃんが外の世界へ出てくる「お産(おさん=出産)」についてのお話です。おなかの中で大きくなった赤ちゃんは、一体どうやって外の世界へ出てくるのでしょうか?助産師(じょさんし)が分かりやすくお話しします!
目次
- ○ はじまりの合図は赤ちゃんから!
- ・実は「いつ生まれるか」もコントロールできる!?
- ○ 細くて曲がりくねったトンネル「産道」
- ○ もう一つの大切な生まれ方「帝王切開」
- ○ はじめての呼吸「産声」
- ○ あなたも、ものすごく頑張って生まれてきた
- ○ 気になることがあったら聞いてね
はじまりの合図は赤ちゃんから!
赤ちゃんはおなかの中で約10ヶ月を過ごし、外の世界で生きていく準備がすっかり整うと、自分から「もう外に出ても大丈夫だよ!」と合図を出します。
すると、お母さんの体に陣痛(じんつう)という波のような痛みがやってきます。
陣痛は、赤ちゃんを外へ押し出そうとするお母さんの体のパワーです。最初は弱い痛みですが、赤ちゃんが外に出ようと進むにつれて、少しずつ強く、痛みの間隔も短くなっていきます。
実は「いつ生まれるか」もコントロールできる!?
これはあまり知られていないことなのですが、お母さんが妊娠中からしっかりと養生(体づくりと心づくり)をして、ママの体と赤ちゃんの準備が十分に熟していると、ママと赤ちゃんは自分たちの意思で「陣痛のスイッチ」を入れることができるのです。
当院では、正期産(※妊娠37週を過ぎて、助産院でお産ができる週数)に入った妊婦さんに、よくこんな質問をします。
「何日ごろにお産したいと思っていますか?」
するとママたちは、
「〇日と〇日は夫が仕事で立ち会えないから、〇日あたりがいいな」
「〇日は上の子の保護者会があるから、それが終わってからがいいな」
など、それぞれの希望を教えてくれます。
赤ちゃんは、お腹の中からよく話を聞いていて、私たち大人よりも自分とママのことを理解していて、「ここぞ!」ってときに全身全霊を使ってメッセージをくれます。
それは、赤ちゃん自身とママの準備が整ったときや、ママの体が妊娠に耐えられなくなってきて少し早めに出てきてくれたりするときもあって、実際にお産を終えたママたちは、後からこんなことを仰います。
・ 「本当に『ここしかない!』っていうベストなタイミングを選んで生まれてきてくれました!」
・ 「夜のお産がいいなと思っていたら、本当にその通りになりました」
・ 「あの時、助産院で言われたケア(※歩くことや、上下運動、階段一段飛ばし、舟漕ぎ体操、お灸、よもぎ蒸し、骨盤ストレッチなど)をしたら、スイッチが入ったのが分かりました!」
お産にまつわるすべてのことは、決して偶然ではなく、お母さんと赤ちゃんの強い絆が紡ぎ出す「必然」なのだと、いつも感動します。
細くて曲がりくねったトンネル「産道」
陣痛のパワーに背中を押されながら、赤ちゃんは産道(さんどう)という細いトンネルを通って外を目指します。
実はこのトンネル、まっすぐではなく、少し曲がりくねっています。赤ちゃんはただ押し出されるのを待っているわけではありません。
自分でクルクル回る:トンネルの形に合わせて、自分の頭の向きや体の向きを上手に変えながら進みます。
体を小さく丸める:細いトンネルを通れるように、あごを引いて体をギュッと小さく丸めます。
実は赤ちゃん自身も、お母さんの身体の中で「外の世界に行くぞ!」とものすごく頑張って進んでくるのです。
もう一つの大切な生まれ方「帝王切開」
赤ちゃんが通るトンネルが狭すぎたり、赤ちゃんが疲れてしまったりして、産道を通るのが難しいこともあります。
そんなときは、お医者さんがお母さんのおなかを少し切って、赤ちゃんを安全に外へ出してあげる帝王切開(ていおうせっかい)という方法でお産をします。
産道を通って生まれることも、帝王切開で生まれることも、どちらも赤ちゃんとお母さんの命を守るための立派な「お産」です。お母さんと赤ちゃんが、命がけで頑張ることに変わりはありません。
はじめての呼吸「産声」
外の世界へ出た瞬間、赤ちゃんはそれまでおなかの中でお母さんからもらっていた酸素ではなく、自分の肺(はい)を使って初めて息を吸います。
その時に出るのが「オギャー!」という産声(うぶごえ)です。
この元気な泣き声は、「無事に外の世界に着いたよ!」「自分で息ができているよ!」という赤ちゃんからの力強いメッセージなんです。
あなたも、ものすごく頑張って生まれてきた
お産は、お母さんにとってだけでなく、生まれてくる赤ちゃんにとっても大仕事です。
今、この記事を読んでいるあなたも、お母さんのおなかの中で一生懸命に準備をして、自分から合図を出し、狭いトンネルを抜けたり、大きな変化を乗り越えたりして、ものすごく頑張ってこの世界へやってきました。
あなたの命は、あなた自身が生きようと頑張って勝ち取った、本当に強くて尊いものです。
だから、つらいことや自信がなくなることがあったら、「自分はあんなに頑張って生まれてきたんだ!」ということを、少しだけ思い出してみてくださいね。
気になることがあったら聞いてね
しらさぎふれあい助産院では、皆さんの体や心、命についての「なぜ?」「どうして?」をいつでも応援しています。不思議に思ったことや、聞いてみたいことがあったら、周りの大人や私たち助産師に気軽に声をかけてくださいね!







